■「6人編成のままのサザン in 2006」みたいな・・・

クラウツ  会場がいわゆる「ライブハウス」ってのも初めてですね。

Kaz  小さい小屋だと、お客と演者が開演前からゴッチャになりがちだけど、あれはちょっと…イヤかな。

クラウツ  それは個人的に…?

Kaz  いやいや、自分のバンドとかなら全然問題ないんだけど、サザンぽくない。

クラウツ  なるほど。サザンのライブは規模も大きいですからね。

Kaz  限られた空間だけど、そこでどこまで「ショー」を作り込めるか、だよね。

クラウツ  サザンでもリキッドルームのライブとかありましたけど、雰囲気は似てますかね。


こちらが今回のライブで使用されるエレキギター。
(左:ストラトキャスター 右:レスポール)
Kaz  そうそうそう。イメージはちょうどあんな感じ!

クラウツ  今回は小さい会場だけど、大規模なコンサートのイメージをどこまで再現出来るか、ですか。

Kaz  そういうことです。

クラウツ  なるほど。ますます期待出来ますね!

Kaz  あとは、自分の中だけのテーマなんだけど、師匠である大森さんへのトリビュートって意味もあって。

クラウツ  具体的には?

Kaz  「今でも大森さんがサザンにいたら」ってテーマですね。まぁ、ニラレバの話になっちゃいますけど。

クラウツ  ニラレバじゃなくて、「たられば」でしょ。しかもこのギャグ、パクリでしょ。

Kaz  …すいません…。

クラウツ  まぁつまり、「6人編成のままのサザン in 2006」みたいな…。

Kaz  そうそう。それです。


こちらが「明るいよっ!」でおなじみのエレキコミック。
(左:やついいちろう 右:今立進)
クラウツ  今でも大森さん時代を懐かしむ人も少なくないみたいですしね。

Kaz  嬉しいですよね〜本当に。

クラウツ  気付く人は気付いているけど、最近のサザンはサウンドがだいぶ変わってきましたもんね。

Kaz  うん。誠さんが悪いワケじゃないけど、誠さんのサウンドは桑田さんと似てるから。

クラウツ  面白みが無い、と。

Kaz  そう。バンドの音って、メンバーそれぞれの顔が見えるとホント面白いじゃない?

クラウツ  それぞれの持ち味のブレンド、ってことですよね。

Kaz  そうそう。今のサザンのサウンドって、ギター弾きが2人いても、両方同じサウンドだし。

クラウツ  確かに誠さんも桑田さんも、線が太めでややファットなサウンドですね〜。

Kaz  大森さんの、ドンシャリ(※11)で線の細いシャープな音が、桑田さんのファットな音といい対照になってたと思うんですよ。


(※11)高音と低音が強めにでるため、メリハリがあるように聞こえる特性を持っていること。由来は、低音が「ドンドン」、高音が「シャリシャリ」と形容される音に聞こえるから。


・・・って、それは『ドンジャラ』。(←)
クラウツ  なるほど〜。

Kaz  だから、今のサザンで昔の曲を聴くと、ギターサウンドがとても不自然で違和感があって。

クラウツ  じゃぁそういう部分も、今回は「大森サウンド」を再現しようと…?

Kaz  サウンドだけじゃなくて、独特のフレージングとか、フィーリングとか、衣装とか(笑)。

クラウツ  ははぁ。じゃぁ、脱退以降の新曲も、大森さん風の解釈で演奏するとか?

Kaz  あんまり言うとネタバレになっちゃうからアレだけど、気持ち的には、完全に「なりきる」つもりでね。

クラウツ  そこがコピーバンドたる所以ですもんね。

Kaz  ビートルズのコピーバンドだって掃いて捨てるほどいるけど、中途半端なのも多いでしょ?

クラウツ  ところどころ詰めが甘かったり。

Kaz  そうそう。やるんなら徹底的にやれよ、と。

クラウツ  折角リッケンバッカー(※12)ヘフナー(※13)持ってるのに…みたいな。


(※12)主にエレクトリックギターを主力製品とする、アメリカの楽器メーカー。1960年代、ビートルズのジョン・レノン、ジョージ・ハリスン、ポール・マッカートニーが同社のギター、ベースを使用していたことで、ギブソン、フェンダー等のギターメーカーを凌ぐ人気を誇った。

・・・って、それは『リケンのわかめ』。
(←)


(※13)1887年、バイオリン製作マイスターのカールヘフナーによって創業されたドイツ最大の弦楽器メーカー。ビートルズのポール・マッカートニーがベーシストに転向するにあたり、当時左利き用のベースがなかった等の理由から、同メーカー製を購入。以降、レコーディングやステージでも使用された。

・・・って、それは『ナフナ(羅勲児)』。
(←)

 

Kaz  だからそういう細かい部分を強く意識して徹底してるバンドってのは、やっぱり知名度もあるしね。

クラウツ  コピーって言うのは、演奏だけじゃないぞ!ってことですね。

Kaz  そう。譜面なぞるだけなら、楽器出来れば誰でも出来るでしょ。

クラウツ  まぁ確かに。

Kaz  本当の勝負は、演奏以外の部分だと思うんですよ。「ココを見てくれ!」って言う、ね。

クラウツ  さすが、日本一のサザンコピーバンドですね。奥が深いですね。

Kaz  ははは(笑)。いやぁ〜、こういう話って楽しいよね〜。

クラウツ  一晩中でも話してられますね。

Kaz  すっかり長話してるけど、ちょっといま何時?

クラウツ  It is three o'clock.

Kaz  欧米かっ!

クラウツ  草木も眠る丑三つ時・・・

Kaz  昔かっ!

クラウツ  そうねぇ、だいたいやねぇ・・・

Kaz  竹村健一かっ!

クラウツ  どうもありがとうございました(笑)。ライブ期待しています!

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