文:スタンハンソン
カメラマン:だっしょ

2006年9月30日、開場時間の17:30から着々と増えてきたライブゲートの観客は、開演時間の10分前には、老いも若きも男も女も、果ては身長2メートルはあろうかという異人さんまで含め、既にほぼ満員の盛況ぶり。
01ライブも随分とインターナショナルになったものだと、押尾学ばりの大いなる勘違いを起こしてるうちに気がつけば18:00。いよいよ開演である。

今回は、01四度目のライブにして初の対バン形式。そのオープニングアクトを務めたのはMOWTOWN。2005年9月結成で、カントリーやジャズ、ジプシーなどを中心に、既に過去7回のライブ暦を誇る。実はバイオリン担当の奈美子さんは、01の精霊流しボーカルこと、まこつの実姉。ひからびたチャンポンのような弟・・・もとい、ひからびたトルコライスのような弟とはとても似つかない美人だが、その細身の体躯から繰り出されるとは思えないパワフルなバイオリンの演奏にはただただ圧倒された。もちろん全体の演奏技術も秀逸で、普段なかなかこの手の音楽を耳にする機会の少ない筆者も含め、客席もその心地良い旋律に終始聴き入っていたようだった。なるほど、これがカントリーか。さすがは、「女子プロレス最強の男」だけの事はある。・・・って、それは神取(かんどり)忍。大変申し訳ない事に、この文章を書いている人間には、カントリーやジャズというものについてこの程度の認識しかなかった。それどころか、音楽そのものの知識が、「とくダネ!」の小倉さん・・・もとい、毛ほどもないので、適切な賛辞の表現が見つからず大変心苦しいのだが、曲層やバンド全体の雰囲気も含め、01とは一味違った「大人の佇まい」のようなものを感じさせる素晴らしいライブであった。

MOWTOWN終演後の休憩時間中にも少しずつ客足は伸び続け、客席のボルテージも次第に高まってきた。MOWTOWNの面々がステージに残してくれた心地良い空気感と客席の熱気を受け継ぎ、このままの良い流れで、いよいよ待ちに待った四年ぶりの01ライブに突入する!・・・はずだった。

そう。あの男が出てくるまでは・・・

 

 



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